TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

数千種類の昆虫が棲み、箕面山(大阪)、貴船山(京都)と並び日本三大昆虫生息地に数えられる高尾山は、その種の多様さと都心からのアクセスの良さも重なって、古くから昆虫研究のフィールドとして愛されてきました。こうした経緯から、高尾山で初めて発見された種も多く、タカオシャチホコやタカオメダカカミキリなど、高尾山の名を冠に持つ昆虫も存在しています。

コオニヤンマ
コオニヤンマ サナエトンボ科
北海道、本州、四国、九州に分布。平地から低山地の小川や川沿い、水辺のそばの草むらなどに生息し、河原の石や木の枝に 翅(はね)を平らに広げてよくとまっている。5月下旬頃から羽化(うか:成虫になるための最後の脱皮)して姿を現し、8月頃まで見ることができる。名前は「小さなオニヤンマ」を意味するが、実はサナエトンボの仲間。サナエトンボのなかでは最大種となり、オニヤンマとは体に対して頭が小さいこと、後ろ脚が非常に長いことなどで区別がつく。ほかのトンボやセミなどさまざまな生きた昆虫を捕獲して食べる。オスはなわばりを持ち、石の上や樹木の枝先などに静止しながら周囲を警戒し、ときおりパトロールする。

体長|約80~90ミリ
成虫の出現期|5~8月頃
※高尾山公式アプリからの引用
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