TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

数千種類の昆虫が棲み、箕面山(大阪)、貴船山(京都)と並び日本三大昆虫生息地に数えられる高尾山は、その種の多様さと都心からのアクセスの良さも重なって、古くから昆虫研究のフィールドとして愛されてきました。こうした経緯から、高尾山で初めて発見された種も多く、タカオシャチホコやタカオメダカカミキリなど、高尾山の名を冠に持つ昆虫も存在しています。

クロサナエ
クロサナエ サナエトンボ科
本州、四国、九州に分布。低地から山地の源流に近い渓流や沢沿いなど、河川上流域のきれいな川に主に生息している。別種のダビドサナエと非常に似ているが、クロサナエは名前のとおり、オスの腹部がほとんど黒で、側面にも黄色の模様が入らないことで区別できる。また、胸部側面の黄斑のうち、中央のものが小さいこと、前脚のつけねに黄斑がないことなどで区別できる。メスは単独で空中をホバリング(一定の位置で飛び続けること)しながら、水辺のコケや丈の低い植物が生い茂る場所に卵を産みおとす。主な餌は小さな昆虫類。4月下旬頃から羽化(うか:成虫になるための最後の脱皮)しはじめて、夏ぐらいまで姿を見ることができる。

体長|約40~50ミリ
成虫の出現期|4~7月頃
※高尾山公式アプリからの引用
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