TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

豊かな植生を誇る高尾山には、これまで紹介した生き物たちの他にも、宝と言える生き物が多数生息しています。ここでは、地味な外見に反して綺麗な鳴き声が特徴的なカジカガエルや宝石のような鮮やかな黄緑色が美しいワキグロサツマノミダマシなどを紹介します。

ヤツワクガビル
ヤツワクガビル イシビル科
本州に分布。低山地から山地の水辺に近い森林に生息する。
大きいものでは、体を伸ばしたときの体長が40センチ以上にもなる大型の陸性のヒル。
クガは「陸上」を意味する古い言葉で、ヤツワは体の中央部の体節(体を構成する、構造上のまとまり)の表面が、八つの輪(体表にあるしわ)に分かれていることに由来する。
体色は生息地により違いがあるが、高尾山で見られるものはオレンジがかった黄色で、背面中央に黒い模様が入る。
適度に湿りけのある場所を好み、渓流沿いの石の下や落ち葉の下などによくいる。
雨の日や地表がぬれているときなどは、林道に出てくることも多い。
肉食性で、ミミズを主な餌にしており、自分よりも大きいミミズでも、先端部にある口から丸飲みにしてしまう。
一般に知られるヒルとは違い、血を吸うことはないので人間に対しての害はない。

体長|約10~40センチ
季節|通年
※高尾山公式アプリからの引用
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