TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

暖温帯と冷温帯、それぞれに分布する植物が混在して生育する高尾山。自生する植物の種類が多く、四季折々のさまざまな姿を楽しめます。1600を超える種類の植物が確認されており、その数はイギリス全土で自生する種類の数に匹敵。高尾山で最初に発見された植物も多く、その数はタカオスミレ、タカオヒゴダイなど60数種類にものぼります。

ヤブツバキ
ヤブツバキ ツバキ科
山地から丘陵地に生える常緑高木(じょうりょくこうぼく:年間を通して緑の葉をつける、高さがおおむね5メートル以上の木)。樹皮は灰褐色でなめらかだが、菌や藻類がついて緑色や白色のまだら模様になることもある。幹は太さ約30~40センチになる。材は紅褐色で建築材や彫刻材などに使われ、種からは椿油が採れる。葉は長い楕円形で、長さ約5~10センチ、幅約3~6センチ。先は鋭くとがり、ふちに細かい鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。厚くて手触りはかたい。開花の時期は、11月から12月または2月から4月頃。枝先の葉のわきに直径約5センチの大きな赤い花が1~2個咲く。花びらは5枚で、雄しべは下半分がくっついていて、茶せんのような形をしている。実は直径約2~2.5センチの球形で、熟すと割れて茶褐色の種を2~3個出す。

高さ|約5~15メートル
場所|1~3号路、蛇滝
※高尾山公式アプリからの引用
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