TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

豊かな植生を誇る高尾山には、これまで紹介した生き物たちの他にも、宝と言える生き物が多数生息しています。ここでは、地味な外見に反して綺麗な鳴き声が特徴的なカジカガエルや宝石のような鮮やかな黄緑色が美しいワキグロサツマノミダマシなどを紹介します。

モエギザトウムシ
モエギザトウムシ カワザトウムシ科
北海道、本州、四国、九州に分布。
平地から山地にかけての森林の樹幹や草の上、笹原などに見られる。
体が小さくきゃしゃに見えるが、他のザトウムシよりもやや乾燥に強く、雑木林などの二次林的な環境によく出現する傾向がある。
体は丸く、若いときには美しい黄緑色(もえぎ色)だが、やがて明るい褐色となる。
脚は暗褐色で、関節の近くが白く、暗い林内などを歩いていると体と脚の白い部分だけが目立つ。
まれに1本の短いとげをもつ場合もある。モエギザトウムシとオオナミザトウムシ、アカサビザトウムシの長脚のザトウムシ3種はいずれも年に1回発生し、地中に産み付けられた卵で越冬する。
幼体は春から出現するが、はじめは地表近くの落葉層で過ごすので目につきにくい。
成長につれて樹幹や草の上にあがり、登山中に見かける機会も増える。

体長|約3~4ミリ
季節|8~11月頃
※高尾山公式アプリからの引用
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