TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

数千種類の昆虫が棲み、箕面山(大阪)、貴船山(京都)と並び日本三大昆虫生息地に数えられる高尾山は、その種の多様さと都心からのアクセスの良さも重なって、古くから昆虫研究のフィールドとして愛されてきました。こうした経緯から、高尾山で初めて発見された種も多く、タカオシャチホコやタカオメダカカミキリなど、高尾山の名を冠に持つ昆虫も存在しています。

ダビドサナエ
ダビドサナエ サナエトンボ科
本州、四国、九州と、対馬などに分布。丘陵地から山間部にある渓流など、河川の中流から上流域の周辺に生息する。名前は19世紀のフランス人動物学者のダビド氏に捧げられたもの。体色は黒く、胸部から腹部にかけて黄色の模様が入る。胸部側面に大きめの黄斑が3つ並び、オス・メスとも前脚のつけねが黄色い。高尾山周辺の流れのある川辺では比較的ふつうにいるトンボで、姿を現しはじめるのは4月から5月にかけて。オスはなわばりを持ち、石の上にとまって周囲を警戒し、交尾相手となるメスを待つ。メスは単独で空中をホバリングしながら、水面に卵を産みおとす。

体長|約40~50ミリ
成虫の出現期|4~7月頃
※高尾山公式アプリからの引用
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