TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

豊かな植生を誇る高尾山には、これまで紹介した生き物たちの他にも、宝と言える生き物が多数生息しています。ここでは、地味な外見に反して綺麗な鳴き声が特徴的なカジカガエルや宝石のような鮮やかな黄緑色が美しいワキグロサツマノミダマシなどを紹介します。

モリアオガエル
モリアオガエル アオガエル科
本州、四国、九州と、五島列島などに分布。
名前が示すように森林に生息し、成体はほぼ樹上のみで生活する。
池のある寺社の林などにすみついていることもあり、多くの生息地で天然記念物に指定されている。
体色は背面が濃い緑色で、緑一色のものと、赤褐色の斑紋をもつものとがいる。
シュレーゲルアオガエルに似るが、モリアオガエルの方が体は大きく、瞳のまわりの色が赤いことで区別できる。
オスは「コココ」「カッカッカ」といった声で鳴く。
4月の下旬から7月にかけて、水のある場所の上に突き出た枝などに、1頭のメスと数頭のオスで産卵を行ない、メレンゲ状の泡に包まれた卵を産む。
卵は7日から10日でふ化してオタマジャクシとなり、下にある水の中に落ちる。

※ここでは、「斑点」は点状の模様、「斑紋」はもっと大きく、具体的な形でない模様を指しています。

全長|オス約40~60ミリ、メス約50~75ミリ
季節|4月~10月頃
※高尾山公式アプリからの引用
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