暖温帯と冷温帯、それぞれに分布する植物が混在して生育する高尾山。自生する植物の種類が多く、四季折々のさまざまな姿を楽しめます。1600を超える種類の植物が確認されており、その数はイギリス全土で自生する種類の数に匹敵。高尾山で最初に発見された植物も多く、その数はタカオスミレ、タカオヒゴタイなど60数種類にものぼります。
山地のやや湿った木陰やがけ、沢沿いの道に生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。三重県の稲森山で最初に発見されたことから、その名が付いた。高尾山でも広く自生しているが、数はさほど多くない。また、背丈が低く、あまり群生しないので見つけにくい花でもある。葉の大きさは約3~6センチで、卵形をしている。うぶ毛が生えやわらかい感じ。1つの茎に4枚から6枚の葉を広げ、淡い赤紫色の花が浮かんだように咲く。花の直径は約2.5センチで、先が5つに分かれている。ふちはフリルのように波うち、デリケートな雰囲気。雄しべのつく位置によって、雌しべが長い花と短い花の2つのタイプがある。
季節|5月上旬~6月下旬頃
高さ|約5~10センチ
場所|1~2号路、6号路、稲荷山
季節|5月上旬~6月下旬頃
高さ|約5~10センチ
場所|1~2号路、6号路、稲荷山