暖温帯と冷温帯、それぞれに分布する植物が混在して生育する高尾山。自生する植物の種類が多く、四季折々のさまざまな姿を楽しめます。1600を超える種類の植物が確認されており、その数はイギリス全土で自生する種類の数に匹敵。高尾山で最初に発見された植物も多く、その数はタカオスミレ、タカオヒゴタイなど60数種類にものぼります。
山地の沢沿いの斜面や林のふちなどに多く見られる多年草(複数年のあいだ育成する植物)。早春の頃、葉よりも先に花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎) が顔を出す。これが「ふきのとう」で、ほどよい苦みが人気の山菜の代表格。天ぷらやおひたしにして食べられることで知られている。花には雌株と雄株があり、雌株の花は白く、受粉を終えると茎をのばし、タンポポのような綿毛をいっぱいつけた種を飛ばす。雄株の花は黄色で、咲き終わると枯れてしまう。茎は地上にのびずに、地中で地下茎(ちかけい)となって横にのびる。花が終わると、地下茎から葉をのばす。葉は幅約15~30センチ、葉柄(ようへい:葉をささえる柄)は長さ約60センチになる。葉も煮物や油炒めなどで食べられる。
季節|3月~5月頃
高さ|約10~25センチ(雄株)約45センチ(雌株)
場所|1号路、4~6号路、蛇滝、裏高尾、南高尾
季節|3月~5月頃
高さ|約10~25センチ(雄株)約45センチ(雌株)
場所|1号路、4~6号路、蛇滝、裏高尾、南高尾