暖温帯と冷温帯、それぞれに分布する植物が混在して生育する高尾山。自生する植物の種類が多く、四季折々のさまざまな姿を楽しめます。1600を超える種類の植物が確認されており、その数はイギリス全土で自生する種類の数に匹敵。高尾山で最初に発見された植物も多く、その数はタカオスミレ、タカオヒゴタイなど60数種類にものぼります。
山地の沢沿いの半日陰の樹枝から垂れ下がるコケ類。空気中の湿度が高いところを好んで生える。千葉県の清澄山(きよすみやま)で多く見られることからその名が付けられた。茎は樹枝の表面をはい、不規則に分かれ、長さ約10~20センチになる。茎のもとの部分につく葉は長さ約2~2.5ミリの楕円形で、先のふちには小さく目立たない鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。垂れ下がる葉は、先端が細く糸状にのびる。色は鮮やかな緑色で、絹のような光沢があり、垂れ下がるその姿は緑のレースがかかったように見える。雄株と雌株があり、まれに茎のもとの部分に長さ3ミリほどの円筒形の蒴(さく:ふたのある胞子が入る器官)がつく。蒴のふたにはくちばしのような突起がある。
季節|1月~12月頃
長さ|10〜20センチ
場所|6号路
季節|1月~12月頃
長さ|10〜20センチ
場所|6号路