暖温帯と冷温帯、それぞれに分布する植物が混在して生育する高尾山。自生する植物の種類が多く、四季折々のさまざまな姿を楽しめます。1600を超える種類の植物が確認されており、その数はイギリス全土で自生する種類の数に匹敵。高尾山で最初に発見された植物も多く、その数はタカオスミレ、タカオヒゴタイなど60数種類にものぼります。
1年中、緑の葉をつけている常緑高木(じょうりょくこうぼく:年間を通して緑の葉をつける、高さがおおむね5メートル以上の木)。幹は太さ50〜80センチほどにもなる。山地に生え、公園や屋敷、神社などにも植えられる。樹皮は緑色をおびた灰褐色で、うろこ状にはがれ少し汚れて見える。木の質はかたく、赤みが強いことから「赤樫(あかがし)」の名が付けられた。木は建築材や器具材、木刀などに使われる。葉は長い楕円形で、長さ約7~15センチ。先はとがり、長さ約2~4センチの長い 柄(え) がある。かたい手触りで、光沢がある。開花の時期は5月から6月頃で、雄花と雌花は同じ株につく。黄色い雄花の穂は、春にのびた新しい枝の下から垂れ下がり、枝の上部の葉の脇に雌花がつく。ドングリは翌年の秋に熟す。
高さ|約15〜20メートル
場所|1~3号路
高さ|約15〜20メートル
場所|1~3号路