TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

四季折々の美しい草花を閉じ込めたアクリル封入展示や、多種多様な昆虫を一同に並べた巨大標本展示。さらには、動物剥製を壁面に配し、ムービーとともに高尾山の魅力をダイナミックに魅せる「NATURE WALL」など、TAKAO599MUSEUMには、豊かな環境の中で生活を営む生物たちにいつでも出会える、工夫を凝らした展示を常設しています。

ヤブデマリ
ヤブデマリ スイカズラ科
林のふちや水辺など、やや湿ったところに生える落葉小高木(らくようしょうこうぼく:1年のうちに葉を落とす時期のある10メートル未満の木)。枝を水平にのばして広がり、若枝は褐色で毛が生える。樹皮は灰黒色でなめらか、まばらに皮目(ひもく:木の表面にある、空気の流通口)が入る。葉は長さ約5~12センチの広い楕円形で、先は急に細くなってとがる。裏面の葉脈上に毛が多く生え、ふちに鋭い鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。開花の時期は5月から6月頃で、枝先からのびる花序(かじょ:花をつけた茎)に直径約5~6ミリのクリーム色の両性花(一つの花に雄しべと雌しべをもつ花)が集まり、そのまわりを直径約3~4センチの白い装飾花(花序の周辺部につき、雄しべと雌しべが退化した花)がとりかこむ。この姿が花でできた手毬(てまり)のようなので、やぶに生える手毬花を意味する名前が付いた。実は長さ約5~7ミリの楕円形で、8月から10月頃に赤く色づいたあと、完熟すると黒くなる。

高さ|約2~6メートル
場所|北高尾
※高尾山公式アプリからの引用
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