TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

四季折々の美しい草花を閉じ込めたアクリル封入展示や、多種多様な昆虫を一同に並べた巨大標本展示。さらには、動物剥製を壁面に配し、ムービーとともに高尾山の魅力をダイナミックに魅せる「NATURE WALL」など、TAKAO599MUSEUMには、豊かな環境の中で生活を営む生物たちにいつでも出会える、工夫を凝らした展示を常設しています。

アブラチャン
アブラチャン クスノキ科
クスノキ科山野に自生する落葉小高木(らくようしょうこうぼく:1年のうちに葉を落とす時期のある10メートル未満の木)。株立ち状(1本の木で、根元から複数の幹が生えている樹形)に生え、沢沿いなど湿り気のあるところに多く見られる。樹皮は灰褐色で円い小さな皮目(ひもく:木の表面にある、空気の流通口)が目立つ。木の質が強く丈夫なため、昔は杖や輪かんじきの材料に使われた。チャンとは瀝青(れきせい:天然のタールなどの物質)のことで、全体に油分を多く含み、昔は果実や樹皮から採れる油で火を灯したことからその名が付いた。葉は楕円形で、長さ約4~9センチ、幅約2~4センチ。先が鋭くとがり、葉柄(ようへい:葉をささえる柄) は赤みをおびる。開花の時期は3月から4月頃で、雄株と雌株がある。前年にのびた枝に3~5個の淡い黄色の小さな花をつける。雄花、雌花ともに花びらは6枚で、直径5ミリほど。9月から10月頃、直径1.5センチほどの球形の実が黄褐色に熟す。

高さ|約3~6メートル
場所|1号路、3~6号路、稲荷山、裏高尾、南高尾
※高尾山公式アプリからの引用
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