四季折々の美しい草花を閉じ込めたアクリル封入展示や、多種多様な昆虫を一同に並べた巨大標本展示。さらには、動物剥製を壁面に配し、ムービーとともに高尾山の魅力をダイナミックに魅せる「NATURE WALL」など、TAKAO599MUSEUMには、豊かな環境の中で生活を営む生物たちにいつでも出会える、工夫を凝らした展示を常設しています。
山地の沢沿いなど湿気の多い場所に生える落葉高木(らくようこうぼく:1年のうちに葉を落とす時期のある、高さがおおむね5メートル以上の木)。樹皮は明るい褐色でなめらか。幹は太さ30センチ程度になる。若木は横長の皮目(ひもく:木の表面にある、空気の流通口)が目立ち、老木になると細かく裂けて網目状になり、サクラに似るが、サクラの仲間ではない。葉は長さ約6~12センチでまるく、先端がのびてとがる。ふちにふぞろいの粗い鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)があり、裏面は白みをおびる。開花の時期は3月から4月頃で葉が開くより先に枝先に5~12個の暗い紅色の花をつける。花びらや萼(がく:花の外側にある、葉の変化した器官)はなく、長さ約7ミリの雄しべが多数、房のように垂れ下がり、つけね部分に雌しべがつく。実は扁平で、長い柄えの先に垂れ下がる。秋に黄色く熟すと種は風で運ばれる。
高さ|約5~15メートル
場所|4号路、蛇滝、奥高尾
高さ|約5~15メートル
場所|4号路、蛇滝、奥高尾