鳥類図鑑
数多くの野鳥と出会えるのも高尾山の醍醐味の1つです。その数は、100種類以上にのぼり、まさに高尾山は鳥たちの楽園、日本の代表的バードウォッチングスポットと言えます。繁殖や越冬のために渡ってくる夏鳥・冬鳥や高尾山に棲みつく留鳥たちが、求愛や縄張りを主張するため美しくさえずる姿など、さまざまな野鳥の生態を目と耳で楽しめます。
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秋、シベリアから冬を越すために日本に飛んでくる。
平地から低い山のカラマツ林などの針葉樹林でよく見ることができる。
オスは体全体が黄色っぽく、頭とのどが黒い。
メスは黄色いところが少なく、ちょっとくすんだ感じである。
いつも数十羽の群れで活動し、地上におりて草の種を食べ、ヒノキ、ハンノキ、カバノキなど小さな木の実も好んでついばむ。
「チュイーン、ジュイーン」と群れでにぎやかに鳴き、飛んでいる時もよく鳴く。
春になるとほとんどは北へ渡っていくが、なかには北海道や本州の高い山の針葉樹林で繁殖するものもいる。
渡り(季節によって生息地を移動すること)の時期には住宅地の公園や庭先にも姿を見せることがある。
大きさ|約12センチ
季節|11月~5月頃
冬鳥(ふゆどり:秋に渡来して冬を越し、春に去る渡り鳥) -
季節によって住む場所を変える鳥で、高尾山では秋から春先に見ることができる。
体全体はグレーで頭と翼と尾が黒い。
オスののどもとは赤くてとてもよく目立つ。
繁殖期以外は小さな群れで行動し、草木の種や木々の芽、虫も食べる。
よくサクラやウメの花のつぼみをついばみ、とくにソメイヨシノが好物である。
「フィーフィー」と口笛のように鳴き、それが名前の由来となっている(昔、口笛のことを「うそ」といった)。
繁殖期は5月から7月頃、標高1,500メートル級の山の森林で子育てをする。
コメツガなどの木にカップ状の巣をつくり4~6個の卵を産む。
大きさ|約16センチ
季節|11月~3月頃
漂鳥(ひょうちょう:ある地域内で季節によって居場所を変える鳥) -
北海道や北日本の森林で繁殖し、秋に本州南部へ渡ってくる。
平地から山にかけての林や雑木林で生活し、公園や住宅地でも見ることができる。
太いくちばしと短い尾羽根、ずんぐりとした体型が可愛らしい。
繁殖期以外は1羽で行動することが多く、ムクノキやエノキ、カエデなどの木の芽や種をついばむ。
エサ台にも飛んできて、ひまわりの種なども太いくちばしで器用に殻をむいて食べる。
木にとまり「チッ、チッ」と鳴き、飛びながら「ツィー」という声を出す。
春の渡り(季節によって生息地を移動すること)の時期が近づくと小さな群れをつくり、北上をはじめる。繁殖期は5月から6月頃。
森の木の枝に枯れ枝や枯れ葉を集めて巣をつくり4~6個の卵を産む。
大きさ|約19センチ
季節|11月~3月頃
冬鳥(ふゆどり:秋に渡来して冬を越し、春に去る渡り鳥) -
平地から低い山の林で暮らし、高尾山では1年中見ることができる。
オスとメスは同色。
黒い頭と長い尾、太くて大きな黄色いくちばしがよく目立つ。
口笛のような鳴き声は「ツキ―(月)、ヒー(日)、ホーシー(星)」と聞こえることもあり、別名で「三光鳥」と呼ばれることがある(サンコウチョウの和名を持つのはカササギヒタキ科の別種)。
主に木の上で生活し、ムクノキやヌルデのやわらかい木の実や芽を食べる。
ときには地上を跳ね歩き草木の種をついばむこともある。
固い種は大きなくちばしで上手に割って食べる。
5月中旬から7月上旬頃が繁殖期。高い木の枝に茎や根を集めてカップ状の巣をつくり、3~4個の卵を産む。
秋から冬には、人里近くの雑木林や畑にもやってきてエサを探す。
大きさ|約23センチ
季節|1月~12月頃
留鳥(りゅうちょう:年間を通じて同じ場所に生息する鳥)
または
漂鳥(ひょうちょう:ある地域内で季節によって居場所を変える鳥)鳴き声を聞く
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森林の周辺、畑、川原、草原、伐採地などの開けた明るいところを好んで暮らし、暗い森林に入ることはほとんどない。
体全体はこげ茶色で背中に黒いしま模様がある。
オスの顔には、ホオジロの名のとおり白い頬に見える模様がある。繁殖期以外は小さな群れで活動することが多く、地上を歩きながら太く短いくちばしで草木の種をせっせとついばむ。
子育ての時期には、虫やミミズも捕まえる。
繁殖期になるとオスは、木の先や電線などにとまって胸を張った姿勢でいろいろなパターンの鳴き声でさえずる。
4月中旬から7月下旬頃、草の中や低い木の枝に枯れ草や根を集めてカップ状の巣をつくり、3~5個の卵を産む。
大きさ|約17センチ
季節|1月〜12月頃
留鳥(りゅうちょう:年間を通じて同じ場所に生息する鳥) -
秋に繁殖地のシベリアから日本に飛んでくる。
頭頂部の羽根が立って高く見えることから「頭高(かしらだか)」の名が付けられ、「モヒカン刈り」のようにも見える。
ホオジロとよく似ているが、頭を見ればすぐわかる。
オスは冬と夏で頭と顔の羽根の色が異なり、冬は頭とほおが茶色だが、夏になると頭は黒く、目の上に白い線が走る。
平地から山の川原、畑、雑木林で小さな群れをつくって暮らす。
近くに林がある開けたところに集まり、地上を跳ね歩きながら草木の種をついばむ。
おどろくと木の枝に飛び移り、頭の羽根を立てる。
「チッ」と小さな声で鳴き、春先にはヒバリのように「ピーチュク、ピーチュク」とさえずる。
大きさ|約15センチ
季節|11月~3月頃
冬鳥(ふゆどり:秋に渡来して冬を越し、春に去る渡り鳥) -
季節によって住むところを変える鳥。
秋になると暖かい地域を目指して南下し、高尾山には冬鳥(ふゆどり:秋に渡来して冬を越し、春に去る渡り鳥)としてやってくる。
ホオジロの仲間は茶色っぽい体のものが多いが、アオジは黄色みをおびているところが特徴。
うす暗い雑木林や笹やぶ、アシ原(アシの群生する場所)などで小さな群れをつくって活動する。
地上をピョンピョン跳ね歩き、草木の種、虫やクモを探して食べる。繁殖期は5月から8月頃。
オスは「チョッピーチョ、チチチッー」と枝先でさえずり縄張りを宣言する。
地面に近い低い枝に枯れ草や茎を折り曲げてカップ状の巣をつくり、4~5個の卵を産む。
冬になるとエサを求めて、都会の公園の植え込みに姿を見せることもある。
大きさ|約16センチ
季節|11月〜3月頃
漂鳥(ひょうちょう:ある地域内で季節によって居場所を変える鳥)鳴き声を聞く
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春から夏は北海道や本州北部の平地や山で暮らし、秋に南下してくる。
高尾山には冬鳥(ふゆどり:秋に渡来して冬を越し、春に去る渡り鳥)としてやってくる。
オスは体の全体が暗い灰色、メスは黒っぽい茶色をしている。
クロジの名前は、この体の色から付けられた。
いつもうす暗いところを好んで生活し、笹や草の茂みの中を動き回っている。
たまに林道にも出てくるが、危険を感じるとすぐに茂みの中に隠れてしまう、とても用心深い鳥である。
主に草木の種を食べ、虫やクモも捕まえる。
繁殖期は6月頃で、通常は明るいところに出てこないオスも枝先にとまって「ホーイチチチ」とさえずる。
笹やぶなどに落ち葉やつたを集めてカップ状の巣をつくり1回につきおよそ3~5個ほどの卵を産む。
大きさ|約17センチ
季節|11月~3月頃
漂鳥(ひょうちょう:ある地域内で季節によって居場所を変える鳥)鳴き声を聞く
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