暖温帯と冷温帯、それぞれに分布する植物が混在して生育する高尾山。自生する植物の種類が多く、四季折々のさまざまな姿を楽しめます。1600を超える種類の植物が確認されており、その数はイギリス全土で自生する種類の数に匹敵。高尾山で最初に発見された植物も多く、その数はタカオスミレ、タカオヒゴダイなど60数種類にものぼります。
山地の林のふちや草原などに生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。茎は高くのび、大きな株になると10個以上の花をつける。花は直径約22~24センチと大きく、遠くにいてもわかるほど強い香りがする。6枚の白い花びらはそり返り、中央を黄色い線が走り、周辺に赤い斑点が入る。赤褐色の花粉は衣服などにつくとなかなかとれない。山で多く見られることからその名が付いた。ちなみにユリという名前の由来は大きな花が風で揺れる様子から「ユレル」が「ユリ」となったといわれる。葉は長さ約10~15センチで短い柄(え)がある。地下の鱗茎(りんけい:養分を蓄積して肥大した葉が短い茎に密につくもの)は大きく食用になる。花が終わると長さ5センチほどの円筒形の実を上向きにつける。
季節|7月中旬~8月上旬頃
高さ|約1~1.5メートル
場所|1号路、稲荷山、裏高尾、奥高尾、南高尾
季節|7月中旬~8月上旬頃
高さ|約1~1.5メートル
場所|1号路、稲荷山、裏高尾、奥高尾、南高尾