TAKAO 599 MUSEUM

高尾山の宝物たち

昆虫図鑑

数千種類の昆虫が棲み、箕面山(大阪)、貴船山(京都)と並び日本三大昆虫生息地に数えられる高尾山は、その種の多様さと都心からのアクセスの良さも重なって、古くから昆虫研究のフィールドとして愛されてきました。こうした経緯から、高尾山で初めて発見された種も多く、タカオシャチホコやタカオメダカカミキリなど、高尾山の名を冠に持つ昆虫も存在しています。

  • コチャバネセセリ セセリチョウ科
  • キマダラセセリ セセリチョウ科
  • ヒメキマダラセセリ セセリチョウ科
  • ダイミョウセセリ セセリチョウ科
  • ミヤマセセリ セセリチョウ科
  • ホソバセセリ セセリチョウ科
  • ヤママユ ヤママユガ科
  • ヒメヤママユ ヤママユガ科
  • クスサン ヤママユガ科
  • オオミズアオ ヤママユガ科
  • シロシタバ ヤガ科
  • トビモンオオエダシャク シャクガ科
  • チャバネフユエダシャク シャクガ科
  • ウスキツバメエダシャク シャクガ科
  • シラフシロオビナミシャク シャクガ科
  • カノコガ ヒトリガ科
  • マドガ マドガ科
  • ホソオビヒゲナガ ヒゲナガガ科
  • アゲハモドキ アゲハモドキ科
  • キンモンガ アゲハモドキ科
  • ハンミョウ ハンミョウ科
  • マイマイカブリ オサムシ科
  • アオオサムシ オサムシ科
  • エサキオサムシ オサムシ科
  • オオアトボシアオゴミムシ オサムシ科
  • コクワガタ クワガタムシ科
  • スジクワガタ クワガタムシ科
  • ノコギリクワガタ クワガタムシ科
  • ミヤマクワガタ クワガタムシ科
  • カブトムシ コガネムシ科
  • カナブン コガネムシ科
    カナブン
    カナブン コガネムシ科
    本州、四国、九州と、佐渡島、伊豆諸島、五島列島、屋久島などに分布。主に低地の雑木林や森林に生息している。高尾山でも山道や林道でよく見ることができる。都心部でも公園や街路樹のあるところではふつうに見られる。扁平気味な体型と四角い頭が特徴。体色は銅色からほぼグリーンに近いものまでかなり個体差があるが、いずれも独特の輝きを放ち、非常に美しい。クヌギ、コナラ、ヤナギなどの樹液を好み、日中からこれらの木々に集まる。飛翔能力が高く、上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)を開かずに後翅(こうし:甲虫類の二対の翅のうち、上翅の下に折りたたまれているやわらかい翅)だけを広げて飛ぶ。

    体長|約22~30ミリ
    成虫の出現期|7~8月頃
  • アオカナブン コガネムシ科
    アオカナブン
    アオカナブン コガネムシ科
    本州、四国、九州と、佐渡島、種子島、屋久島などに分布。低地から山地までの雑木林や森林に生息している。クヌギ、コナラ、ヤナギなどの広葉樹の樹液をなめる。7~8月の夏の短い期間に、樹液を求め、クワガタやカブトムシ、ハチなどとともに集まっている姿を見ることができる。大きさや生態などはカナブンとほとんど変わらない。カナブンは個体によってかなり色彩に違いがあるが、アオカナブンはすべてが深みのあるメタリックグリーンをしている。また、高尾山では見かける機会は少ないが、全身真っ黒のクロカナブンという種類もいる。カナブンと異なり、アオカナブンとクロカナブンは都心部などではほとんど見られない。

    体長|約22~30ミリ
    成虫の出現期|7~8月頃
  • オオトラフコガネ コガネムシ科
    オオトラフコガネ
    オオトラフコガネ コガネムシ科
    本州に分布。低山地から山地の緑地や草むらなどに生息する。初夏から夏にかけての短い期間にしか見ることができないハナムグリの仲間。背面にカラフルな大柄の模様を持ち、昆虫好きには人気が高い。これはオスの特徴で、メスは黒い体色に白の模様が入り、同種とは思えないほど雰囲気が異なる。また、触角も先が3つに分かれた独特の形をしている。山道に茂った草木の葉や花の上などで見ることができる。昼間からよくとびまわりながら、さまざまな花を訪れて花粉を食べる。幼虫は朽ち木(くちき)を食べて育つ。

    ●体長/約12~16ミリ
    ●成虫の出現期/6~8月頃
  • マメコガネ コガネムシ科
    マメコガネ
    マメコガネ コガネムシ科
    北海道、本州、四国、九州と、対馬、屋久島などに分布。平地から山地の緑地や草むらなどに生息するが、幼虫のときは土の中でさまざまな植物を食べ、マメ科を中心にした農作物の根を食べることもある。成虫はその新芽や葉、花などを食べる害虫として知られ、自然の環境よりもむしろ畑などでよく見かける。しばしば大量発生して農作物に被害を与えることがある。体長1センチ前後の小さなコガネムシで、体色は頭部から胸部にかけては光沢のある深い緑色、上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)の表面は光沢のある赤褐色をしていてなかなか美しい。初夏のころから姿を現しはじめ、日中は餌になる草にとまっているものがよく見かける。

    体長|約9~13ミリ
    成虫の出現期|5~8月頃
  • センチコガネ コガネムシ科
    センチコガネ
    センチコガネ コガネムシ科
    北海道、本州、四国、九州と、対馬、屋久島などに分布。平地から山地の林や緑地のほか、農耕地や住宅地などでも見られる。多くは金属的な光沢のある黒色で、個体により紫や藍色、緑がかるものなどがいて、なかなか美しい。いわゆる「糞虫(ふんちゅう)」と呼ばれる昆虫で、動物のフンを主な餌としており、大きな羽音をたてて地上付近を飛んだり、地面を歩いたりしてフンを探す。メスはフンを土のなかに運び込んで固めて卵を産みつけ、卵からふ化した幼虫はそのフンを食べて成長する。高尾山の山道ではふつうに見られる。

    体長|約14~20ミリ
    成虫の出現期|4~11月頃
  • カクムネベニボタル ベニボタル科
    カクムネベニボタル
    カクムネベニボタル ベニボタル科
    本州、四国、九州に分布。平地から山地の雑木林やその周辺の草地、里山などに生息する。ホタルの名がつくが、発光しないベニボタルというグループの昆虫。名前のとおり、上翅(じょうし:甲虫類のニ対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)はワインレッドのような美しい紅色をしており、黒い胸部が四角ばった形をしていることで他種と区別できる。とても見栄えのする大きな触角を持っているのも特徴で、オスはくし状、メスはノコギリのようなギザギザした形をしている。初夏の5月中旬頃から姿を現す。活動は主に日中で、飛翔して移動しながら、餌になる花々の蜜を求める。有毒とされ、目立つ体色はその警告色となっており、姿を真似た別種の昆虫も多い。

    体長|約8~12ミリ
    季節|5~7月頃
  • ヤマトタマムシ タマムシ科
    ヤマトタマムシ
    ヤマトタマムシ タマムシ科
    本州、四国、九州と、佐渡、対馬、屋久島、種子島などに分布。低山地から山地の森林や雑木林などに生息する。単にタマムシといった場合も、ヤマトタマムシを指すことが多く、古くから美しい昆虫として親しまれ、奈良県の法隆寺にある「玉虫厨(たまむしのずし)」はヤマトタマムシの上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)が装飾に使われていることで知られる。体色は金属的な光沢のある緑色で、2本の赤褐色のたて帯が入る。光の当たり方によって、青や紫がかって見えることもあり、「玉虫色」という言葉の由来ともなっている。夏の短い期間に姿を現わし、日中によく活動し、エノキやケヤキなどの葉を食べる。オスはこれらの木々の周囲を飛びまわっていることが多く、メスは葉の上などにいることが多い。幼虫は枯れ木の中で木材の部分を食べて育つ。

    体長|約30~40ミリ
    成虫の出現期|7~8月頃
  • サビキコリ コメツキムシ科
    サビキコリ
    サビキコリ コメツキムシ科
    北海道、本州、四国、九州、沖縄などに分布。平地から低山地の雑木林や緑地などに生息する。ひっくり返しておくと、パチンと音を出してはねることで知られるコメツキムシの仲間。体表には「 鱗毛(りんもう )」と呼ばれる褐色の微細な毛が生えており、名前のとおりさびているように見える。胸部背面の中央付近に一対のコブ状の突起がある。主に林の樹上や草むらの葉の上などでよく見られる。幼虫も成虫も雑食性で、植物の葉から朽ち木(くちき)、昆虫の死骸などさまざまなものを食べる。成虫は夜間の灯火に飛来することが多い。またクヌギなどの樹液に飛来する。

    体長|約12~16ミリ前後
    成虫の出現期|5~8月頃
  • ナナホシテントウ テントウムシ科
    ナナホシテントウ
    ナナホシテントウ テントウムシ科
    北海道、本州、四国、九州、沖縄と、小笠原や宮古島などの島に分布。平地から山地にかけての草原や緑地などに生息する。都心部の公園や街路樹の植え込みなどでもよく見られ、日本人にとって最もなじみのある昆虫のひとつ。名前のとおりに、つやのある赤い上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)に大きな黒い点が7つある。春先から秋口まで姿を見ることができる。肉食性で、主に植物につくアブラムシを食べることもよく知られる。危険を感じると、脚の関節から臭いのある黄色い液体を出して身を守る。幼虫も同様にアブラムシを食べるが成虫と異なる毛虫のような姿をしている。

    体長|約5~8ミリ
    成虫の出現期|3~11月頃
  • カメノコテントウ テントウムシ科
    カメノコテントウ
    カメノコテントウ テントウムシ科
    北海道、本州、四国、九州に分布。平地から山地の雑木林や緑地、谷川の渓谷沿いなどに生息する。日本産テントウムシの最大種で、1センチを超える個体は、テントウムシらしからぬ印象を与える。上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)は光沢があり、赤と黒の入り組んだ模様が並ぶ。これをカメの甲らの様子に見立てたのが、和名の由来とされる。春から秋まで見られるテントウムシで、成虫・幼虫ともに、主にオニグルミやサワグルミにつくクルミハムシやドロノキハムシ、ヤナギ類につくヤナギハムシなどの幼虫を食べる。ほかの多くのテントウムシと同様に、危険を感じると脚の部分から臭いのある液を出す。冬を迎えるころになると、樹皮の隙間や岩の陰に集まり、越冬する。

    体長|約8~12ミリ
    季節|4~10月頃
  • ヒメツチハンミョウ ツチハンミョウ科
    ヒメツチハンミョウ
    ヒメツチハンミョウ ツチハンミョウ科
    本州、四国、九州と、対馬、佐渡などの島に分布。低地から山地の雑木林などに生息する。光沢のある黒藍色をした体は胸部が細くくびれ、腹部が長く丸々と太った特徴的な体型をしている。翅(はね)は退化していて、上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅のうち、背部をおおうかたい翅)は腹部の半分ほどの長さ、後翅(こうし:甲虫類のニ対の翅のうち、上翅の下に折りたたまれているやわらかい翅)はなく、飛ぶことはできない。地表を歩き回って活動し、植物の葉を食べる。オスは触角の中央あたりがハート型のように膨らむ。卵は土の中に産み落とされ、ふ化した幼虫は草を登って花にたどりつくと、訪れたハナバチ類の体につかまり、巣の中へ入りこむ。そこでハナバチの卵や貯蔵された花粉を食べて成長する。体液には有毒物質が含まれ、皮膚につくと炎症を起こすので注意が必要。

    体長|約9~23ミリ
    成虫の出現期|4~6月頃、10月頃
  • キマワリ ゴミムシダマシ科
    キマワリ
    キマワリ ゴミムシダマシ科
    北海道、本州、四国、九州などに分布。平地から山地の雑木林などに生息する。都心の街路樹などにもよく見られ、高尾山でも山道や大きな木々の周りでよく見られる昆虫のひとつ。長い脚を持ち、木のまわりをよく歩いていることから、この和名がつけられたとされている。全身ほぼ真っ黒で、背面にはやや銅色や藍色がかった光沢がある。上翅(じょうし :甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)には浅い溝状のすじがいくつも入っている。主に木材の部分を食べるため、樹林の幹のあたりや朽ち木(くちき)、枯れ木などに集まることが多い。幼虫の餌も成虫と同じで、朽ち木、倒木、切り株などの中で木材の部分を食べて育つ。

    体長|約16~20ミリ
    成虫の出現期|5~8月頃
  • アオハムシダマシ ゴミムシダマシ科
    アオハムシダマシ
    アオハムシダマシ ゴミムシダマシ科
    本州、四国、九州と、対馬、屋久島などに分布。平地から低山地の野草の生える草原や緑地、雑木林に生息する。細長い筒状をした体は、頭部から胸部、腹部に至るまで金属的な光沢のある鮮やかな緑色をしている。触角と脚はうすい黄褐色で、関節付近などは暗褐色となっている。タマムシなどと並んでメタリック系の美しい甲虫として昆虫好きに知られる。春先から初夏にかけて姿を現わし、山林に生えるコガクウツギ、リョウブなどの花の上にいることが多い。それらの蜜を主な餌としている。

    体長|約9~12ミリ
    成虫の出現期|4~6月頃
  • アカガネサルハムシ ハムシ科
    アカガネサルハムシ
    アカガネサルハムシ ハムシ科
    北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布。低地から山地の雑木林やその周辺の草むらなどに生息する。畑などでもよく見かけられる。個体差はあるが、多くは上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)の大部分が名前にあるように赤銅色をしており、それ以外の部分はメタリックグリーンとなっている。角度によって色合いが変わって見えることもあり、非常に美しい。春先から夏にかけて見られ、エビヅルなどブドウ類、トサミズキ、ハッカなどの葉を食べる。普段は、これらの植物の葉の上にいることが多い。幼虫は土の中で成虫と同じ植物の根を餌にしており、幼虫、成虫ともブドウの害虫として知られる。

    体長|約5~7ミリ
    成虫の出現期|5~8月頃
  • イタドリハムシ ハムシ科
    イタドリハムシ
    イタドリハムシ ハムシ科
    北海道、本州、四国、九州に分布。平地から山地の森林や草地、農作物の畑や河原の草むらなどに生息する。テントウムシの仲間のような色と模様を持つハムシで、頭部と胸部は光沢のある黒色、上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)は地色が黒で、上と下に大きなオレンジ色の斑紋が並ぶ。この模様の形や色味は個体によってかなり違い、全体に大きく広がるものから一部のみ染まるものまでいる。太くて長い触角もよく目立つ。ハムシの仲間は種類によってそれぞれ異なる植物の葉を食べるが、イタドリハムシは名前にもなっているようにイタドリを好み、その葉の上で見かけることが多い。ほかにギシギシやスイバなどの葉も食べる。

    ※ここでは、「斑点」は点状の模様、「斑紋」はある程度大きな模様を指しています。

    体長|約7~9ミリ
    成虫の出現期|4~9月頃
  • コガタカメノコハムシ ハムシ科
    コガタカメノコハムシ
    コガタカメノコハムシ ハムシ科
    本州、四国、九州、沖縄に分布。平地から山地の雑木林や緑地などに主に生息する。カメノコハムシの仲間の多くは、胸部と上翅(じょうし:甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおうかたい翅)のふちが大きくせり出し、陣笠やヘルメットのような形をしているのが特徴で(ジンガサハムシという種類もいる)、脚や触角を完全に隠すことができる。本種は上から見るとやや四角ばっており、表面にはいくつもの凹凸がある。上翅の黒い模様は前縁と後部の4か所の縁までのびていて、手足を出した「亀の子」を思わせる。幼虫、成虫ともにボタンヅルの葉を食べる。メスは卵を産むと、そのまわりにフンを塗る習性がある。幼虫は脱皮した抜け殻を背負ったまま成長する。

    体長|約4~7ミリ
    成虫の出現期|5~9月頃
  • イチモンジカメノコハムシ ハムシ科
    イチモンジカメノコハムシ
    イチモンジカメノコハムシ ハムシ科
    本州、四国、九州、沖縄と、対馬、屋久島などに分布。平地から山地の緑地や草むらなどに生息する。せり出した部分はほとんど半透明で、体の上からプラスチックのカバーをかけているようにも見える。翅(はね)の後方に、縁に接する黒斑が一対あり、これが腹部の暗色部分とつながって太い帯模様となり、「一」の字を思わせる。春先から姿を見せはじめ、ムラサキシキブやコムラサキ、シロシキブなどの葉を食べる。これらの葉の裏にいることが多く、幼虫も同じ植物の葉を食べる。幼虫は自分のフンや抜け殻を尾の先につけるという習性を持つ。

    体長|約8~9ミリ
    成虫の出現期|4~10月頃
  • ヨツスジハナカミキリ カミキリムシ科
    ヨツスジハナカミキリ
    ヨツスジハナカミキリ カミキリムシ科
    北海道、本州、四国、九州と、伊豆諸島北部の島、利尻島、佐渡島、隠岐島、五島列島などに分布。平地から山地の雑木林や草原などに生息する。名前のとおり、上翅(じょうし :甲虫類の二対の翅(はね)のうち、背部をおおう硬い翅)に黄褐色から白色の4本の帯が入っている。脚は黄褐色でやや細身の体型をしており、ハチの仲間に擬態しているといわれている。
    6月中旬頃から姿を見せ始める。花の花粉や蜜を餌にするハナカミキリの仲間で、アジサイ類、ノリウツギ、クリ、リョウブ、ミズキなどの花に来る。トラカミキリの仲間にもよく似た模様の種類のものがあるが、胸部が細いことで見分けがつく。幼虫はエゾマツ、アカマツなどの針葉樹のなかで木の内部を食べて成長する。

    体長|約12~20ミリ
    成虫の出現期|6~9月頃
  • アカハナカミキリ カミキリムシ科
    アカハナカミキリ
    アカハナカミキリ カミキリムシ科
    北海道、本州、四国、九州、沖縄と、利尻島などに分布。平地から山地の林の中などに生息する。名前のとおり、頭部を除く全身が褐色がかった赤い色をしている。高尾山には比較的多く生息しており、目立つ体色なので見つけやすい。まれに胸部が黒いものもいる。触角は体長よりも短く、先の方がノコギリ状になっている。真夏に姿をみせ、野原や雑木林などを飛んで移動し、シシウドやノリウツギなどの花にとまり、花粉や蜜を食べる。幼虫はエゾマツ、アカトドマツなどの針葉樹の枯木や倒木、伐採された木を食べる。

    体長|約12~22ミリ
    成虫の出現期|7~9月頃
  • キマダラミヤマカミキリ カミキリムシ科
    キマダラミヤマカミキリ
    キマダラミヤマカミキリ カミキリムシ科
    本州、四国、九州と、佐渡、隠岐、対馬、屋久島などの島に分布。平地から山地の樹林や雑木林などに生息する。体全体が黄金色の微毛でおおわれていて、ビロードのように角度によって色や模様が変わって見える。胸部背面に円錐状(えんすいじょう)の突起がある。5月ごろから姿を見せ、夜行性で日中は樹上や落ち葉の下などに隠れていることが多い。日没後から活動をはじめ、樹液を求めてクヌギ、コナラ、クリなどの木に飛来する。灯火に集まることも多い。メスはクリやクヌギなどの朽ち木(くちき)に卵を産みつける。ふ化した幼虫はそれらの木材の部分を食べて成長する。

    体長|約22~35ミリ
    成虫の出現期|5~8月頃
もっと見る 閉じる